これから美容外科医をめざすドクターへ

私が形成外科医から専任美容外科医になって12年経過しました(美容外科をかじりだしてからだと27年ほどです)。

年齢も50半ば、美容外科医としてはピークを越えようとしています。

そろそろ後進に道を譲ることも考え始めなければいけない年齢になってきたかもしれません。

聞いた話ではこのブログの読者には医師の方も多く、これから美容外科医になろうとしている人もいらっしゃると聞いていますので、そういった方を意識して書いてみました。

なかでもこれから自分で美容外科のクリニックを開業しようと考えているドクターに参考になれば幸いです。

何回かに分けて書くことになるかもしれません。

項目を先に上げておきます。

1 これから美容外科医になろうとしているならば、必ず形成外科の専門医をとること。

2 チェーン展開の美容外科クリニックに勤務することは「武者修行」と心得るべし。今まで形成外科医として培ってきた実力がどれくらい美容外科で通用するか、を知るいい機会になります。

3 最終的に自分で開業する前に、クリニック経営の勉強を一通りすること。開業してすぐ倒産では患者さんに迷惑をかけることになります。

4 「美容外科」とはなにか、日々の診療の中で常にこのことを考えること。美容外科を誤解している人があまりに多い(現役の美容外科医ですら)。

5 美容外科で開業する以上は、保険診療に頼らないで100%自由診療で患者さんと向かい合ってみることをお勧めします。医療の本質とは何かをみることができるし、美容外科医としての自分の価値を思い知ることができます。

いずれにしても、形成外科をある程度修めてから美容外科医になることを考えるのが本筋でありますが、形成外科と美容外科は似て非なるもの、ましてや美容外科が形成外科の一部と考えるなど形成外科医のおごり以外の何物でもない、といいきれます。

以上のことを、今後時間のある時に少しずつ書いていくつもりでいます。