下眼瞼手術その4
下眼瞼下制術に関連する話題を続けます。
具体的な手術の話を進める前に術後の経過についても書いていこうと思っています。
実はこの手術のダウンタイムは、上眼瞼の手術よりも長い傾向にあります。
この手術や目じり切開など、瞼の外側に手術が及ぶケースでは眼瞼全体のリンパの流れが遮断されることが原因で結膜の浮腫が生じます。
腫れの主体が結膜に生じるので、化粧などで隠すことができないなど案外患者さんが苦労されるようです。
今までこの腫れが最も長かった患者さんで3週間、通常は2週間ぐらいがダウンタイムになります。
ダウンタイムが3週間に及ぶとさすがに患者さんも我々も少し心配になってきますが、ある日を境に急激に腫れが収まってきます。
リンパの流れが正常化すると腫れが収まりそれがさらにリンパの流れを促進する、という好循環が成り立って上記のような経過になると思われます。
このダウンタイムを短縮するための方策を現在検討中です。
一つは、この手術にともなう手術侵襲をいかに減らすか、もう一つは術後の有効なケア、です。