美容外科カウンセリングその11
本当のカウンセリングが難しい理由のその2です。
最近は美容皮膚科全盛で、手術だけで美容外科を開業するドクターは少なくなりました。
しかし中にはいわゆる「肉食系美容外科医」というのもいて、とにかく手術が好きで誰よりもたくさん手術をしたい、というドクターがいます。
この手の肉食系美容外科医がすべて手術がうまいとはかぎりません。
むしろやや手術が乱暴なドクターが多いような気がします。手術は質より数だというのがそういったドクターの信条だからでしょうか・・またそうじゃなければたくさん手術できません。
そういったドクターに、本来のカウンセリングを期待するのは難しいと思います。
そのドクターのやりたい手術をぐいぐいとすすめてきますし、検診でも患者さんの言うことはあまり聞かないことが多いようです。
前回「手術請負美容外科医」が出てきましたが、今回のドクターは「手術押売美容外科医」とでも名付けられるかもしれません。
いずれにしても、患者さんの本当の希望をお聞きして客観的にベストと思われる治療を提案することの難しさ、またそれを客観的に検証することの苦しさは美容外科医が毎日直面する課題になります。
その対処法は、それぞれの美容外科医が考えて自分のスタイルを確立していくことが必要になりますが、今まで書いてきたようにカウンセリングはクリニック経営と密接に関係していることが多いので、自分自身が経営最終責任者にならなければ本当の意味でのスタイル確立は難しいと思われます。