美容外科カウンセリングその7
症例2について
小顔希望であらゆる顔面の骨切りをしたにもかかわらず、小顔になるどころか以前よりも顔が大きくみえるようになってしまった、という患者さんです。
私の意見は、骨切りの対象を顔面の輪郭から出っ張ている部分にかぎれば効果的な小顔手術になるというものです。
頬骨が出っ張ている、えらが出っ張ている、頤が出っ張ている、などが骨切りの良い対象になります。
ところが出っ張ていない骨格に対して小顔にするために骨切りすると効果が出ないどころかかえって輪郭がぼやけて顔が大きく見えるようになる可能性があります。
これは常識的に考えてみていただければ患者さんでもご理解できると思います。
要するに、骨切りは輪郭を滑らかにすることで小顔効果が得られるのであって、元々輪郭がスムースな患者さんに骨切りの適応は乏しいと考えられます。
症例1 症例2のケースから、カウンセリングの重要性はわかっていただけたと思います。
しかし内容的にそれほど難しいものではありません、常識的な範囲で実践できるものがほとんどです。
ではこういったケースが生じてしまう理由は何か、常識が働かないのはなぜかを次回考えましょう。