美容外科クリニックの経営その7

さて、並外れた経営能力はない(全国に10院以上の美容外科クリニックの分院を作ってマネージメントする能力)けれど美容外科を開業して成功したい、と思っている形成外科専門医の先生に向けて書いています。

最初の5年ぐらいは、もうけを考えずに患者さんの術後満足だけを考えて診療しましょう、と書きました。

その間何が起きているかというと、手術するたびに患者さんからあなたの美容外科医としての審判が行われていて、それが高評価であれば結果的に信用が創造され蓄積が起きます。

そしてある日突然、その信用が拡散され全国から患者さんが押し寄せる、ということが起きます。

ただし、高評価の美容外科医は世の中に結構な数がおります。

特にあなたが行っている手術の内容が「並み」だとなかなか大きな信用が得れられません。

ここで大事なのは「希少性」です。

他の美容外科医がなかなかやりそうもないことをすればいいわけです。

すぐに思い浮かばなければ、逆にほかの美容外科医がやりがちなことを考えましょう。

短いカウンセリング時間、決まりきった請負手術、結果の約束できない手術、いい加減な検診、などなど

さらに具体的に言えば、どんな患者さんであろうが、二重希望には埋没法をおこなう、鼻尖縮小希望には軟骨を寄せて縛る、たるみ除去希望にはただ単に皮膚を切り取って縫い縮めるフェイスリフトや無数の糸を入れる糸リフト、小顔希望には脂肪吸引、同じく小顔希望には骨切り、といったような紋切り型の手術を考えれば、おのずと答えが見つかります。

この逆をすればあなたの美容外科医としての「希少性」がアップすること請け合いです。