美容外科医になるためにその6~ミイラ取りが・・・
美容外科において、その圧倒的な集客(集患者)力では、チェーン店にかなうところはありません。
なんといっても宣伝量が違います(個人の小さなクリニックが同じことをしたら、すぐにつぶれてしまいます)。
形成外科の専門医をとってこれから美容外科の研修をしようと考えているドクターにとっては、一度でもこういったクリニックに籍を置いてみるのも悪くはないかもしれません。
美容外科のいい面やそうでない面だけでなく、ある意味日本の美容外科の問題点を考えるいいきっかけになります。
ただし、絶対に忘れてはならないのは、チェーン店において学ぶべきことを学ぶのはあたりまえですが、自分の納得できないことにどのように対処するかを決めておくべきでしょう。
彼ら(チェーン店のオーナーあるいは院長)には、彼らなりの考えがあります。
それが100%正しいわけでもありませんし、100%間違っているわけでもないのです。
その判断の基準は自分しか作ることはできません。
それが手術術式だったり、トラブルへの対応だったり、経営的なことだったり、スタッフとの関係だったり、宣伝の方針だったり、色々な面で疑問や食い違いが起こるわけです。
自分の判断で、自分にとって必要なものと思うものだけを身に着けるように割り切ることが重要です。
さらにいうならば、チェーン店の明らかに間違っている治療方針を正せるだけの実力を形成外科時代に身につけてから武者修行にでかけることができれば理想的です。
それが結局自分のスキルアップにつながるだけではなく、チェ―ン店のレベルアップにもつながり、ひいては患者さんの利益になるとも考えられます。
ミイラ取りがミイラになる必要はありません。