美容外科手術でトラブルを避けるために91
輪郭手術で初心者が気を付けないといけない点についての続きです。
前回に総論を書きましたが、追加です。
輪郭には正面から見た輪郭と横から見た輪郭があります。
患者さんにとって正面からの輪郭(頬骨が張っているとか、えらが張っている)は認識しやすいのですが、横から見た輪郭(プロフィール)の問題には、患者さん自身が気が付かないことが多いようです。
これについては鼻の項目でも書いていますので参照して下さい。
では各論に移ります。
まずは骨格手術ですが、美容外科初心者のドクターがいきなり骨格手術をすることはないと思います。
ただ骨格の手術の要点だけは押さえておく必要があります。
まず患者さんの陥りがちな勘違いですが、輪郭=骨格手術という認識です。
前述したように輪郭に関与しているものとして骨格・筋肉・脂肪・皮膚の4つのカテゴリーがあり、患者さんの気にしている輪郭の問題にどのカテゴリーが一番大きく関与しているかを明らかにする必要があります。
絶対的に骨格手術の適応になるのが、細くない顔にも関わらず頬骨が出っ張ているタイプです。
細い顔(あるいはこめかみとほほがこけている顔)でほほ骨が目立っている患者さんに頬骨の手術の適応はあまりありません。
こういった顔にはこめかみやほほのボリュームアップを考えた方が結果がいい場合が多いです。
えらが張っているタイプには骨格手術になることが多いのですが、同時に咬筋の発達している患者さんが多いので、この筋肉の問題も同時に解消する必要があります。
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