美容外科手術でトラブルを避けるために92
骨格手術の続きです。
骨格手術の3点セットと呼ばれている手術に頬骨、えら、あご(オトガイ)があります。
頬骨とえらは前回述べましたので、オトガイの骨切りです。
オトガイの骨切りの絶対的な適応は、あごが長いタイプです。
オトガイが後退している前突しているにかかわらず長い場合は骨切りになります。
もちろん咬合の問題も考慮する必要がありますが、咬合に問題なくオトガイのみが下に長い場合です。
咬合に問題なく、長くもなく、後退のみがみられる症例はプロテーゼの適応にもなります(もちろん骨切りの適応にもなります)。
えら、オトガイの骨切り手術で問題になるのは骨切り部位の端の削り残しです。
骨切り部位と元の骨ラインへの移行をスムースにする必要があり、これを追求していくと骨切りラインが結構長くなり、結局下顎全長にわたって骨切りになることもあります。
オトガイの骨切りあるいはプロテーゼ挿入には正面からの輪郭を整えると同時に横からのプロフィールのバランスをとることにも関係してきて重要なパーツになります。