美容外科手術に向いていない患者さん 3

我々のクリニックでは6~7割は他院修正なので、過去の手術内容は必ずお聞きしています。

それもかなり詳しい内容を教えていただきます。

いつ、どこのクリニックで、どのドクターに、どんな内容の手術をすすめられて、実際に受けた手術の内容については詳しくお聞きするのはもちろんですが・・。

術後の経過、不満に感じた内容がいつから起きて、追加の処置についてもあれば教えていただきます。

カウンセリングの内容がどのようなもので、その中でどんなことがかなえられて、逆にかなえられなかった内容は何か、とか本人はその原因が何であると考えているかなど、相当突っ込んだ内容もできるだけ詳しく教えていただきます。

それを通して、患者さんが美容外科手術をどのように考えているか、何を期待しているか、全体に理論的に考えるタイプか感覚的に物事をとらえるタイプかなど、パーソナルデータといえるものまでできるだけ多くの情報を聞き出すようにしています。

以上はドクターのカウンセリングでお聞きする内容ですが、そのあとはスタッフから見積もりをお出ししながら、さらなる個人的データをお聞きするようにしています。

中には個人情報についてあまり話したがらない患者さんもおられますが、美容外科手術そのものが個人的な情報に深く関係している内容を多く含みますのでできるだけ協力していただくようにおねがいしています。

どうですか?

ここまで詳しくお聞きするにはどうしても1時間以上はかかる思うのですが、ほかのクリニックでこんなことができるでしょうか?

中にはこの段階で感動される患者さんもおられますが・・・。

もちろん患者さんの利益になることも考えてのことですが、この段階で患者さんが手術に向いているかどうかを総合的に判断させていただいているのです。

修正手術希望の患者さんで、我々がどの点について注目しているかあるいは手術をするうえで重視しているかについて次回に書いていきます。