若返り手術その6

皮膚で引っ張るフェイスリフト(FL)については、、、

SMAS(筋膜)法なんて意味ないよ、という美容外科医もいます。

その証拠に皮膚で何回も引っ張っているうちに皮膚の伸展の限界に達し何回目かにはとうとうそれ以上下がらなくなります。

しかし、その結果いわゆる仮面様顔貌になります。

時々FL希望の患者さんから「あの芸能人のような顔にはなりたくないんです!」

そう、まさにそれです。

だから、FLの命題の3つ目に「自然な表情が術後にも維持できる」ということを挙げておきました。

ここにも美容外科の大原則「一つの手段あるいは限られた部分で明らかな効果を出そうとすると不自然になる」を垣間見ることができます。

瞼の手術 鼻の手術 若返り手術と書いてきましたが、すべてに共通することは、「せまい手術範囲 限られた方法で手術をすると効果がほとんど出ない」ことが多いのですが、そこで頑張りすぎて「効果を出そうとすると不自然でいかにも整形顔になる」ということです。

したがって、FLでも皮膚を引っ張るのはいいのですが、合わせて3次元的に筋膜などの牽引や2次元的にも最低限必要な範囲の皮膚を切開していくことをためらってはいけません(もちろんそれが必要な範囲で)。

次回はSMASを引き上げる具体的な意味やスレッドリフトの併用の意味について書いていきます。