真実の情報
最近の患者さんは、美容外科に関する知識がとても豊富です。我々医療関係者より詳しいこともまれではありません。
ネットの普及により患者さんにも簡単に情報を手に入れることができるようになったからと思います。ネット社会では、新しいと思われている医療情報などそれこそ瞬間に伝わります。文字通り全世界規模で瞬く間に情報は伝えられていきます。
極端にいえば、一般にネットで書かれている情報レベルには我々の存在価値などないにひとしく、我々医療従事者が実際に経験したことに基づいた事実から発せられる情報だけが我々に存在価値を与えているものと考えられます。
ネット社会が一般的になった今、患者さんは本能的にこういった情報の「仕分け」を行い真実の情報を拾い上げているのではないか、と思うのです。
そうであれば、われわれ情報の発信側は何をすればいいかはとてもはっきりしています。
患者さんと我々医療従事者を分けるものがあるとすれば、それは我々の多数の患者さんの治療経験でしかありません。
誰ひとりとして同じ人がいるわけではない多数の患者さんの治療をしていく中で、一つ一つの経過・結果をきちんと記録整理しそれを積み重ねていく、そしてひとつの考え方を確立していく、といったプロセスを毎日毎日積み重ね、そしてひとつの結論を導き出しそれを情報発信していく、ということです。
今回の新しいHPはこういった観点から全ページを最初から作りなおしてみました。どのページもほとんど自分が原稿を考え書いたものです。どこのクリニックのHPでも書かれているようなことはできるだけ簡単に書き、私自身が実際の臨床経験で解ったことや行っていることに重点をおいて書いてみました。