ため息

修正手術をするときには、以前行われた手術に関する情報はとても重要です。

前回手術の時期、術後経過などはもちろん知らせていただきたいのですが、手術を受けられたのがどこのクリニックでどんな先生でどんな状況だったかも知りたいところです。

どこのクリニックか忘れてしまった、という患者さんもおられますが、今はインターネットがありますので似たような名前でも記憶をたどっていただけると有用です。

どんな感じの先生だったか、年輩だったか、お若い先生だったか、など些細なことでもわかると修正手術に役立つことがあります。

手術というのは不思議なもので、必ずその術者のくせが出るものです。それがわかると修正手術の予定がとても立てやすくなります。

あの先生の手術なら間違いはない、と思って手術すると傷の中がとてもきれいで修正手術もやりやすい、ということがあります。いろいろな方面から「?」という噂を聴くクリニックの手術の術後はそれが鼻であろうがまぶたであろうが修正手術をするとやはり「?」なのです。

「後医は名医なり」ですので、それに乗じて前医を批判することは厳に慎まなければならないと肝に銘じていますが、それにしても修正手術の最中に思わず「この手術はないんじゃないの~」とため息が出てしまうこともあります。