美の真実と美容外科

「美の真実」が以前の私のブログタイトルでした。

美の真実とは何か、を言い当てるのは大変難しい命題です。

私は、「美」とは現にそこに存在するものではなく、それによってその人の心に何らかの深い満足感や感動を呼び起こすものだと思っています。

したがって人によって「美」の感じ方は違ってきますし、「美」には際限がありません。

「美容外科」の難しさは、美容外科が医学の一部であるにもかかわらず、そういったサイエンスでは説明しきれない「美」をもあつかう分野であるというところにあります。

医学的に妥当な治療で、患者さんの「美」の満足度が最大になるような治療法がいいとはわかっていても、それがいつもすぐに見つかるとはかぎりません。

さらに患者さんの経済的・社会的な面まで考慮して治療法を絞っていかなければいけません。しかもその答えを限られた時間内で見つけていくことになります。

そういったことを、あーでもない、こーでもない、と考えながら日々の診療をしているとあっという間に1日が終わってしまいます。