手術の成否
美容形成手術では術後どれくらいで結果が安定するか、というお話です。
手術の内容にもよりますが、通常言われるのは「術後3カ月」です。
しかし術後3か月はまだまだで、最低1年ぐらいというのが私の実感です。
欲を言えば2~3年、さらに5年後や10年後の自分の手術の結果がわかればそれは何物にも代えがたい貴重なデータだと思います。
こういったお話をするのも、昨日の記事に書きました伊藤先生から言われた言葉を思い出したからです。
伊藤先生は、整形外科で一つの仕事を成すためには長期的な術後のフォローアップがとても重要であることを若かった私に熱心に説いておられました。
当時はピンとこなかった私ですが、こうして毎日手術をさせていただいているとこのことが身にしみてわかってきます。
美容外科の手術を短期的に考えている術者もいますが、その手術の成否の判定には一人の医者の全人生をかけなければ結論が出ないこともあるのだということを忘れてはいけないと思いました。
昨日の伊藤先生の退職のご挨拶を拝聴し、あらためてこのことを思いました。