奇跡

ニュースを見ていると毎日毎日不幸な出来事が世の中に起きていることに愕然とします。

そしてなによりも自分がこうして健康に無事に過ごしてこられたことに奇跡に近いものを感じます。みなさんもそうではありませんか?

あるお笑い芸人が「生きているだけでまるもうけ!」といっていましたが本当にそうだなと思います。

自分を振り返ってみると、よくもまあ生きてこられたものよ、といえるほど危なっかしい出来事がいくつもありました。

一番身の危険が高かった時代は、医者になってから10年間ぐらいでしょうか。一言でいえば完全な「過労状態」だったと思います。

最近になってやっと医療現場の過酷な労働条件が表ざたにされるようなりましたが、当時はそれが当たり前と思ってなんの疑問にも思わずに死に物狂いで働いていました。

実際の医療現場でも36時間連続勤務はそれほど珍しくありませんでしたし、連続でなくとも次の医療現場へ車で移動するのを合わせると72時間勤務も1~2回はありました。

移動の高速道路で完全な居眠り運転の経験もあります。運転中に信号待ちで熟睡したこともあります。実際にこういった場面で交通事故に遭われて重症の後遺症が残った先輩の医師もいます。

今から振り返るとなんと危ない生活を送っていたのでしょう。それでも今こうして無事に生きてこられて医療も続けられる自分に対して、誰かに何かに感謝したい、という気持ちが自然にわき起こっています。

きっとそれが宗教の始まりなのかもしれませんね。そんなことを考えながら過ごしたクリスマスイブでした。

みなさんはどんなクリスマスイブを過ごされましたか?