まずは挙筋機能と挙筋腱膜の状態のチェック

昨日の続きです。

いろいろな問題が起きてしまった瞼の修正手術についての考え方です。

なぜ瞼の開瞼状態の改善が第一なのかをたとえ話でお話しします(それがかえってわかりにくかったりしたらごめんなさい)。

瞼を一つの車と考えます。

開瞼する原動力は車でいえばエンジン(モーター)です。

開瞼が上手くいかない瞼は、エンジンの状態がよくない(つまりよく走らない)車と一緒です。

いろいろな不具合がある車(窓があかない、ボディーが凹んでいる、ライトがつかない、タイヤがパンクしている、バッテリーがあがっている、などなど・・・)を修理する場合、まずはエンジンがかかって走らなければ、それ以外の部分をいくら修理しても意味がありません。

走る、ということはエンジンが正常に回る(挙筋が正常に動く)ということと、その力が正常にタイヤに伝わる(腱膜を介して瞼に伝わる)ことが重要です。

つまり瞼でチェックしなければならないのは挙筋の機能と挙筋腱膜の状態であるといえます。

この二つのうちどちらか、あるいは両方に不具合がある瞼の修正手術では、これを真っ先に治さなければいけません。

ここを理解せずにむやみに修正手術をしても、全体としていい方向に向かうのは非常に難しいでしょう。