切開式重瞼修正例に共通した症状
切開法の術後に修正を希望されて来院する患者さんには、瞼の状態に共通した点が見られます。
①一番ポピュラーなのは「術後下垂状態」。
②それにともなっての「幅広二重」。
③二重のラインの異常な「食い込み」。
④睫毛の根元の粘膜(グレイライン)が見えてしまう「睫毛外反」。
これらの症状は術直後であればあっても問題ないのですが、1か月~3カ月経過してもこういった症状が全く改善しない場合は修正手術が必要になる可能性があります。
これら①~④までの症状は、挙筋腱膜が瞼板から「はずれている」ことが原因とかんがえられます。
それが手術によって引き起こされたのか、もともとあったのかはケースバイケースです。
修正手術をしてみてわかることは、前回の手術の術後に異常に腫れた、というエピソードがある患者さんは手術によって外れた可能性が高いようです。
瞼板から外れた挙筋腱膜は目いっぱい奥に引き込まれる・・・その割には瞼が開かないために、①~④までの症状が引き起こされる、といったように理論的に説明がつきます。
そこまでわかればその対処の仕方は、おのずと決まってきます。