原点回帰現象
再び鉄道ネタ、、自動車ネタになってしまって申し訳ありません。
鉄道に関しては、私の場合純粋に模型だけの趣味で、実際の鉄道にはほとんど興味はありませんが、蒸気機関車のことになるといろいろ考えることが多い今日この頃です。
昭和30年以前の日本は、高度経済成長期のまさに夜明けともいえる時代で、蒸気機関車が輸送の主役になっていました。
それが昭和35年以降どんどんディーゼルや電気機関車に置き換わって、昭和50年までにはかつては3000両以上あった蒸気機関車もその姿をあっという間に消してしまったのです。
今は当たり前に走っているガソリン自動車も電気自動車にとって代わられ、蒸気機関車と同じ運命になる日が来るかもしれない、と最近切実に思うのです。
日本でガソリン車がマイナーな存在になったりしたら、ガソリンで走る車を、今蒸気機関車を眺めるような目で、なつかしみを込めて見るようになるのでしょうか?
ところが自動車よりも一足先にエネルギー変革した鉄道界では、これからリニアカーが走ろうとしている時代にもかかわらず、一部には蒸気機関車の復活現象がおきています。
現在約20輌ほどの蒸気機関車が現役で運行していて、今年はC61というタイプの機関車が復活しました。
エネルギー効率や環境面の問題からすると今の時代にこうした逆行ともいえる動きが起きるのはどうしてでしょうか?
ここが人間の面白いところです。
あまりにも効率化、清潔化が進むと原点回帰現象が起きるのではないかと思っています。
美容外科にも、器械による効率的な治療ばかりになると、逆に昔ながらの手術が見直されるようになるのはこういった原点回帰現象によるものかもしれません。