美容外科における再生医療

形成外科領域では、再生医療が一つの大きなテーマになっています。

これは自己組織を培養増殖しこれを用いて欠損部の修復をおこなうなど、形成外科の再建領域の考え方に合致するうえ、自己組織を使用することで安全性が高い、ということもありこれからますます発展する領域と思われます。

先日名古屋で行われた形成外科学会総会でも、再生医療に関係した発表が増えてきていました。

来る10月2~3日に東京で行われる形成外科学会基礎学会ではこの傾向がさらに強くなっています。シンポジウムにも「再生医学:From Bench to Bedside」というそのものずばりのテーマが設けられています。

ひるがえって美容外科ではどうかというと、こちらにも再生医療の「波」はどんどん押し寄せてきているようです。再生医療を用いた若返りの代表的なものといえばACR(PRP)です。これは自分の血液中の血小板を濃縮して、皮下に注入し血小板から放出される各種成長因子が線維芽細胞を刺激することでコラーゲンを増やそうとするものです。

先日の「形成外科学会」にも美容外科のセッションでACRに関連した発表がありました。その効果の検証とさらに進化した形の「W-PRP」、これにさらに成長因子を加えたものまでどんどん進化しているようです。

基礎学会にはぜひ行ってみたいのですが、開院日の翌日なのでちょっと無理かな~と思っています。残念です。