現実の非情を少しの間忘れさせてくれるドラマ
世の中、韓流ブームです。
私もはからずもある韓国時代劇ドラマにはまってしまいました。
身分の低い女性が、のちの王様の母となるドラマで、真偽のほどは別にしても、非常によくできた時代劇となっています。
陰謀渦巻く宮廷の中で(この陰謀、信じられないぐらい・・・半端じゃないです)、信念を貫いて最終的に王の母となるのです(実は来週でフィナーレ)がその後も決して権力の座についてそれをふるうわけではなく、最後まで自分自身を見失うことはないところが、とても好ましいのです。
主人公以外の登場人物は、目先の利益に自分を見失い陰謀を企て、一見権力を得たように見えても、最終的に身を滅ぼしていく人がほとんどです。
徳のある主人公はただ単に純粋で高潔なだけでなく(それだけではこの陰謀渦巻く混沌の中で生き残ることは難しい)、強い信念と持って生まれた知恵をあわせもっていました。
それでも毎回毎回ハラハラドキドキ、現実の厳しさのなかで生き抜いていくことの難しさをこれでもかと見せられるにつけ、人間の心にある弱さ、醜さ、他人の妬み、誤解、・・・悔しいやら、悲しいやらで・・・本当に身につまされる思いがしました。
ドラマのいいところは、ドラマと違って現実は最後に必ずしもハッピーエンドが用意されているわけではないということをつい忘れさせてくれるところですね。