シルエットリフト その後

今までにもシルエットリフトのことを書いてきましたが、予想どおり実際に手がけてみると従来のアプトスとは全然ちがったものだということが明らかになってきました。過去ブログはこちら

Dr. Roberto Pizzamiglioもおっしゃっていたように「術後糸が動き回らない」という点が長所であることはもちろんですが、コーンが結び目の間を少しずつ動くことが、むしろ術後の緩衝作用になっているのではないか、と感じています。

アプトスでは、「とげ」の位置が変わらないために、これが部分的なひきつりを引き起こす可能性があります。

シルエットリフトの場合糸の端を側頭筋膜に固定しますが、術後数か月~数年経過した後で緩んできたらこの糸をつかって再リフトアップし再固定できる点も秀逸です。

美容「外科医」の立場からは、側頭筋膜に糸を固定する手技はそれほど難しいことではないのですが、アプトスのような手技としての物足りなさはありません。

患者さんからみても、何十本入れても満足できないアプトスに比べれば(実際アプトスを100本いれて効果がなかったという人が学会で報告されていました・・これには全員唖然・・)、片側4本、両方で8本で効果を実感できるのがシルエットリフトであれば、こちらの方が断然いいでしょう。

私の性格は「新しいもの・新しい手技」にはかなり慎重ですが、このシルエットリフトは患者さんにお勧めできそうです。