WPRPのセミナー

今日、大阪で「セルリバイブ」のセミナーにでてきました。美容外科通の人にはACR、PRPといえばすぐピンとくると思いますが、多血小板血漿注入療法のことです。

不安定な従来のPRPに改良が加えられ、セルリバイブ、セルリバイブジータと呼ばれる治療法に進化してきています。吉川病院の川添先生の豊富な臨床経験をたっぷりと提示していただき、とてもためになるセミナーでした。

このたぐいの治療にありがちな「どこが変わったの?」というレベルではなく、施術前と施術後の写真をみると明らかに変化があり、しかも4ヶ月以上の長期的な結果も示されていました。一番の適応は「下まぶたの若返り」「口周りの若返り」だそうです。

しかしここで興味深いのは「下まぶたのたるみ」にこの施術を受けた患者さんの感想が「どこが変わったのかわからない」というものが大半だったということです。もちろん本人に施術前後の写真をみせると納得、ということなのですが・・。

私が考えるのにこれにはいくつかの理由があると思います。

ひとつは、変化があまりにもナチュラル過ぎて(これはいいことなのですが・・)、変化があっても本人が気付かない。

もうひとつは、変化が出るまでに1~3か月といった時間がかかること、短時間のうちに変化がでないものは認知しにくい。

さらに患者さんの考えている「たるみ」がこの施術で対象としている「たるみ」と違う可能性がある。ひきしまり感を期待している患者さんには無効である。

こう考えると、この治療法に向いている患者さんは「あくまでナチュラルな結果を1~3か月で得られ、その効果は自覚的なものでなく見た目の変化」として受け入れられる人なのではないでしょうか。

話は変わりますが、帰りの新幹線ではすぐ後ろの席に「上原投手」が座っていました。