今年最初の学会~自然な若返り

1月10日、東京で日本美容外科学会(JSAPS)があり、参加してきました。

シンポジウムのテーマは「上眼瞼除皺術」。一般演題にはヒアルロン酸の自己注入による後遺症などの演題がありました。ヒアルロン酸の後遺症の演題については、夕方のテレビでも放映されたそうです。

私はシンポジウムを目的に参加しました。上瞼のたるみをとったり、凹みを修正したりして若々しく見えるようにするにはどうしたらいいか、ということがテーマです。このテーマになると、手術以外の方法は少ないのでシンポジウムの演題も「手術」が中心になります。

手術といっても最近は、いかに「自然に」いかに「低侵襲で」行えるか、といったことが話題になり、今回のテーマである「上まぶた」も例外ではありません。むしろ「上まぶたの若返り」にこそ、これが求められています。

たとえば、まぶたのたるみをとると「くっきりした二重瞼」になってしまって若返ったのだけれど変わりすぎて困ったということや、術後の腫れがひどかったと言うことがありますが、これに対して、二重を作らずにまぶたのたるみをとったり、自然な二重を残しながらたるみを改善する方法が主流になってきています。

患者さんの中には、「手術は絶対いや」、というかたもおられますが、手術方法も進歩していますので最初から選択肢を狭めないで柔軟に考えるのも悪くないのでは、と感じています。

こういった手術は、縫合の技術とか丁寧な手術が必要になりますので、「形成外科」のトレーニングをしてきた美容外科医に相談されるのが近道と思います。

手術に関しても「自然な若返り」こそ、21世紀の美容外科のテーマと考えます。