美容外科への道~その7~再スタート
1987年の1月から東京で整形外科医として再就職。医学部を卒業してすでに3年が経過していました。
東京での生活は公私ともにすべてが新鮮で、仕事も私生活も充実していました。
整形外科医としての生活ぶりは番外編を予定していますのでそちらで書くとして、その後の転機が訪れたのは意外に早かったのです。
東京にきて1年がたち1988年の春に、とうとう名古屋大学に形成外科が独立したという噂が流れてきました。
そしてその年の夏、名古屋大学形成外科の初代教授となった鳥居先生から「先生のポジションが用意できたから帰ってきてください」との連絡がありました。
東京生活も2年目に入りぼちぼち慣れたころでしたが、この話ですっかり浮かれ気分から覚めました。
卒業以来かたく心に決めていた「形成外科医」になるという目標に未だになにも実現できていない自分にはっと気づき、東京の楽しい生活にもきっぱり別れを告げ名古屋に帰る決心をしたのです。
1988年の夏真っ盛りの8月、晴れて名古屋大学の形成外科医局に入り、今度こそ本当の「形成外科医」としてのスタートを切ることができました。
以前の時とはちがって大学でも大きな形成外科の手術があり、毎日毎日が初めて見ることばかりで知識や技術がどんどん向上していくのがわかりました。
そんな中、さらに自分にとっては目標の「美容外科」に1歩近づくことになる出来事がおきたのです。以下次号へ。