来年こそは・・・という人へ
3月が終わり、この4月から新しい人生のスタートを切る人もたくさんいると思います。
特に大学受験生には、希望した大学に入学できた人、失敗して浪人生活を始める人、残酷なほど明暗がはっきり分かれる季節でもあります。
大学受験に落ちてしまった人はさぞ悔しい思いをなさっていることと思います。
ただ長い人生のなかで1年や2年遠回りしたところで心配いりません。
どうかこの経験を生かしてこれからの1年間を無駄にせず来年こそは栄冠を勝ち取ってほしいと思います。
ここで浪人生活を始める人に一言言わせてください。
合格不合格を分けるのは実はほんの少しの小さな差なのです。
しかしスタートラインでの「ほんの小さな差」は1か月、2か月と時間が経つにつれ徐々に広がっていきます。
その「差」とはなにか・・・。
それは学問に対する姿勢の違いが解っているかどうかです。
建前論に聞こえるかもしれませんが、高校までは周りから勉強のレールを引いてもらってそれに沿って勉強すればよかったのですが、大学からは自分からテーマを見つけ自ら考え答えを探していく力が必要になります。
そういった大学での学問に必要な実力を身に着けているかを見極められるのが大学受験です。
高校での勉強と大学で必要な実力は、見た目は同じ様にみえても中身はまるで違います。
たとえて言えば「パック旅行」と「自由旅行」の違いです。
パック旅行で何度も外国に行った人が、将来自分で自然に旅行の計画を立てて自分だけの「自由旅行」ができるようになるでしょうか。
逆に一度でも自分で1から旅行の計画を立ててすべての手配を自分でしたことのある人は、行き先にかかわらずそのあといろいろな旅行をすることができるようになります(もちろんパック旅行も)。
大学ひいては社会に出るようになって一番必要とされる「自分で考える力」を養えるような勉強をしておくことが一番の近道になるのです。
今年大学受験がうまくいかなかった人は、こういった勉強をしてきたかどうか、今一度じっくり振り返ってみてから新たにスタートしても遅くはありません。