美容外科クリニックの経営事情と患者さんからの他院修正相談の関係 1

今年も、他院で受けた手術の修正相談をすでに何件が受けています。

長年術後の相談を受けてきて、相談内容についてはいろいろあるにも関わらず、こちらからの返答内容は多くの場合同じになります。

せっかくですから、その内容について書いてみます。

その前に、2,3予備知識として知っておいていただきたい事があります。

まずは修正相談といっても、手術の技術が未熟でひどい結果になったというケースはそれほど多くありません(5人に一人ぐらい・・・)。

なんといってもここ10年ぐらいはネットの普及によって患者さん側の情報が豊富になり、あまりにひどいクリニックは淘汰されますし、淘汰まで行かなくても手術結果に疑問を抱いた患者さんはすぐにネットで調べることができるので、クリニック側が下手な言い逃れをしようと思ってもうまくいきません。

当然、クリニック側もそれなりに慎重になってきて、結果が不安定な手術は徐々に敬遠されるようになってきています(具体的にはシリコンバッグによる豊胸術や、それなりの技術がいる切るフェイスリフト、骨切り手術、鼻の手術、切開重瞼などがそれにあたります)。

それでは他院の手術の修正希望の患者さんの来院理由は何かといえば、そのほとんどが「術前術後の説明不足」による患者さん自身の不満、不安、失望です。

もちろんその原因と責任の多くはそのクリニック側にあると思うのですが、そういった風潮が生じる根底には患者さん側の問題も少なからずあるのだということを知っていただきたいのです。

そのためには、美容外科クリニックの経営実態について知っていただく必要があります。 ~続く~