SL復活 線路幅を考える
最近JR東日本でC58という蒸機機関車が復活しました。
2~3年前にC61が復活し、ここのところちょっとしたSL復活ブームになっています。
蒸機機関車はエネルギー効率や環境問題の点からみると現在ではなかなか許容されるのが難しいものですが、それを上回る不思議な魅力のある乗り物のようです。
SLの実車にはそれほど造詣が深くない私ですが、模型とは違う実物の迫力には圧倒されます。
鉄道マニアであれば、蒸機を含めて車両に興味があるのはもちろんだと思いますが、もう一つ必ず興味を持つのが線路の幅です。
ご存じの方もいるとは思いますが、日本の鉄道にはおもに2種類のレール幅が存在します。
1067mmの「狭軌」と呼ばれるものと1435mmの「標準軌」と呼ばれるものです。
前車はおもにJR在来線、後者の代表は新幹線です。したがって新幹線の列車は、在来線を走ることはできません(逆も不可です)。
私の場合、電車に乗っているときはいつも線路幅が気になります。
名古屋の地下鉄でも東山線は標準軌で、桜通線や鶴舞線は狭軌になります。名鉄電車は狭軌ですが、近鉄は標準軌です。
東山線が標準軌である理由の一つは、おそらく名古屋で初めての地下鉄であるために当時名鉄との乗り入れを考慮してなかったからだと思います。
線路幅は、単に広い狭いということ以外にいろいろなことにかかわりを持っているところが興味深いのです。
実は鉄道模型にも線路幅と縮尺スケールによって、いろいろなタイプのものがあり、一番普及しているのがNゲージ(1/150 線路幅9mm)で、そのほかにはHOゲージ(1/87 線路幅16.5mm)、OJゲージ(1/45 線路幅24mm)といったものがありますが、実は線路幅にはもっと厳密に12mmや13mmといったものも存在します。
私のつくる鉄道模型は、日本ではマイナー中のマイナーな1/80 13mm(JMゲージ)を採用しています。
なぜ13mmかと言えば、1067mm(狭軌)の1/80は13.3mmだからです。