学会報告

今回の形成外科学会では「美容外科」のセッションは初日に集中していました。

「眼瞼」のセッションも同様でした。相変わらず信州大学の発表が群を抜いていたのですが、内容も参考になることが多かったようです。

眼瞼下垂に対する「挙筋前転術」後にも、症状が改善しないケースに対してどのようにアプローチするか、眉毛下垂に対する術式の発表も多く聞かれました。

「美容」ではフェイスリフトを中心に聞いてきました。

フェイスリフトは最近は低侵襲の術式に傾いてきていますが、結果が?の症例も多々見受けられました。

フェイスリフトの発表はダウンタイムとの関係、どこの部位を引き上げるかなど、話題の取り上げ方で内容の全く違う発表になりますので、議論もかみ合わないことが多いような気がします。

今回ある先生が、他の演者の発表に対して「変化が少ないからこれでは患者さんに申し訳ない」とコメントされていましたが、その先生のフェイスリフトは3か月で元に戻ったと修正に来られる患者さんが多いクリニックの院長先生でした。(苦笑)

スレッドリフト系の発表はありませんでした。

フェイスリフトはいろいろな面で解決の難しい術式であることに変わりはないようです。まずはしっかりした結果を出すことが肝心と思います。学会ではそれをみせてほしかったです。