理想と現実

鳩山民主党代表がきまりました。私は「政治嫌い」ですので政治に興味がなく理解も足りないのですが、今回の民主党代表選出で民主党の矛盾がよくわかりました。

民主党は官僚主導政治から国民主導政治へ、など他にもクリーンなイメージを売り物にしていますが、現実に選挙に勝って政権交代を図らなければマニフェストもたんなる「絵にかいた餅」になってしまいます。

きれいごとでは選挙には勝てない、だからややダーティーなイメージでも選挙に強い小沢代表を完全に切ることはできないのです。こんな理想と現実の矛盾を抱えているのが今の民主党といえそうです。

この話を聞いて、はっと思い当ったのです。この矛盾の構図、どこかでみたような・・・、そう!一般の美容外科のクリニック経営がまさしくこれと同じ矛盾の構図なのです。

従来の美容外科業界の常識として「美容外科は、患者さんにとっていい美容医療をしているからといってそのクリニックが「はやる」とは限らないんだよね~。「はやる」にはちょっとダーティーなところも必要。きれいごとばかりではつぶれちゃうんだよ~」といわれてきました。

この意味、美容医療に携わる人なら誰でも思い当たることがあるのでは・・。この業界にも「理想」と「現実」があり、その矛盾に私を含め多くの仲間は悩み、迷い、妥協してきたのです。

私が本格的に美容外科で開業しようと決意してから実際にクリニックをはじめるまでの8年、この理想と現実に対して熟慮に熟慮を重ね、その結果至った結論。それは「患者さんにとっていい美容医療」をしてもつぶれないクリニック経営を考えればいいんじゃないの、という単純なものでした。

「強かな経営基盤に立った理想主義の美容外科」。私にとってその実践の場が「八事石坂クリニック」なのです。

ところで美容外科クリニックは少数でも支持者がいていただければやっていけると確信していますが、選挙や政治の世界は何といっても数の世界。メジャーにならなければ理想を貫くことができません。そこが私の政治嫌いの理由です。