品質の判断
以前自家用車について触れましたが、うちの車は今年の10月で満15年を迎えます。
その車はドイツ製で、丈夫なことで有名なメーカーの車です。乗って5年ぐらいはそれほど感じませんでしたが、10年目ごろからボディの丈夫さが際立ってきました。ここ1~2年、走っていても室内には「ピシリ」といったきしみ音もしないことに感心しています。
ただどちらかというと「鈍重」な車なので、私自身は運転をするときは猛烈にせっかちですので、この車を運転することはほとんどありません。
世の中にいろいろな車が存在します。見た目が派手な車、早く走ることができる車、燃費のいい車、など選択の基準は人によってそれぞれだと思います。
ここで目の前にいろいろな車が置いてあって何の情報もないという条件で1か月間乗ってどれが一番いいか判断しろ、と言われたと考えてください。選択基準で一番難しいのは、長く乗っていても壊れない車、丈夫な車だと思います。またそれが車の品質の真髄でもあるわけです。
さらに、丈夫な車を作ろうと思うと、我々素人の目には見えない部分にコストをかけることが必要になってきます。このことを判断するには自分で実際に乗ってみるか、まわりに実際に長く乗っている人にきいてみるか(要するに口コミ)、でしかないのです。
美容外科の手術にも同じことがいえます。派手な結果の手術、コストの安い手術などいろいろですが、一番大事かつ良否の判断が難しいのが、長年効果が安定している手術、です。
そういった手術には、結果が地味であっても目に見えないところにコストがかかっているのです。またその効果を判断する基準としては時間以外にないのですが、そう言ってしまうと「手術は受けてみないとわからない」、ということで患者さんにとっては身も蓋もありません。
長年結果が安定している手術を目指して「私はこうしている」ということをHPやこのブログでお伝えできれば、と思っています。