1時間のカウンセリング

私の方針でほくろなどを除く瞼、鼻、たるみ、輪郭、脂肪吸引などは1時間のカウンセリング時間をとるようにしています。
カウンセリングをしているととても興味深いことに気付きます。
1時間のうち30分経過するころから、時々何となく診察室の雰囲気が変わってくることがあります。最初とても緊張されていてなかなかご要望が伝わらない様子だった患者さんが、30分経過するころにふとしたきっかけで徐々に話の方向がかわってきて当初お互いに考えていたことと全く正反対の結論になることがあるのです。
それほど大がかりな治療はいらないと思っていた方がそうではなかったり、手術希望で来院されたかたがいろいろな意味で手術の適応がなかったり、ということです。
いずれにしてもどんでん返しは「30分すぎ」てから起きるようです。
そのときほど1時間のカウンセリング枠をとっていて本当に良かったと思うことはありません。
このカウンセリング時間がなかったら、必要のない手術をしたり、逆に満足されない軽い施術を何度も押し付けることになったいたかと思うと・・・です。
「手術はやめましょう」という結論になった時は本当によかった、と思います。なぜなら特に大きな手術は取り返しがつかないことが多いからです。
逆に手術をしていきましょう、という結論になったときには、手術の前にもう一度カウンセリングをしたり、メール相談をしたり、とにかく疑問のない状態で手術をうけていただくように配慮しています。私もその患者さんに関係することであればできるだけ術前に情報を全部お伝えしたいと考えています。
この「1時間のカウンセリング」ができたことが、自分で開業して本当に良かったと思える点です。雇われている状態でこんなことをしたら、よほど心の広い経営者でないかぎり理解してもらえません。