「詐欺」と「真実」
最近ニュースで、女性の結婚詐欺師の事件を知りました。
だまされた男性は本当にお気の毒ですが、だました女性によほどの魅力があったのでしょうね。
詐欺師は時に自分自身も本当のことを言っているような錯覚に陥るのだそうです。そうでないと他人はなかなかだませません。
客観的にみてどう見ても騙されている人がいても、当の本人が騙されていないと思えば「詐欺罪」にはなりにくいのだそうです。だまされるなら死ぬまでだまされれば、それはだまされたことにならないということでしょうか。
「だます」というからには真実が存在していないといけないわけですが、この「真実」というものがそもそも本当に存在しているのかどうか怪しい場合、あるいは確かめようがない場合は「だます」ということは存在しないことになります。
たとえば今話題の「地球温暖化」ですが、本当に二酸化炭素が原因なのか疑わしいという人もいます。この因果関係を本当に立証しようと思うとかなり大変なのではないかと思います。
それなのにいまや日本全体がエコ、エコと大合唱で、まだ年端もいかない小さなお子さんまでもがエコにいいからと真顔でしゃべっているのをみると、本当にこれでいいのかとあきれます。
真実がどうあれ「真実は何か」を追及する姿勢を持ち続けることを忘れてしまうことが一番危険なのではないでしょうか。
「美の真実」とはなにか、という問いかけには永遠に答えが出ることはないにしても安易に与えられた答えに満足するのではなく、少しでもそれに近づくにはどうしたらいいのかということを忘れないように日々研鑽を積んでいこうと思っています。