「乳」と「毒」

いろいろな業者さんから年末恒例のカレンダーをいただいています。
そのなかでひときわ上品なしっかりしたカレンダーをいただいたところがあります。輸入代行業者のPRSS社です。
毎月毎月、社長様?がダイビングのときに撮影された海の生き物の写真を使ってカレンダーが作られていて、すごくきれいで気に入っています。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
気に入ったのはカレンダーだけではありません。
代表取締役様からの手紙が同封されていたのです。一見直筆の様にみせた印刷?(もし違っていたらごめんなさい)でしたので、読む前に捨ててしまおうかとも思いましたが、「上野寛永寺の住職うんぬん」のくだりが目に入りつい読んでしまいました。
今年の干支の牛にちなんだお話で「牛飲水成乳 蛇飲水成毒」についてでした。以下その手紙からの引用です。
・・・「牛飲水成乳 蛇飲水成毒」牛の飲む水は乳となり、蛇の飲む水は毒となると言う意味で、比叡山での修行時に良く引き合いに出された言葉とのことです。・・・中略・・・僧堂とは、常に清らかな水が湧き出ている泉のような場所で、同じ泉の水でも牛のように素直で穏やかな気持ちで飲めば滋養あふれる乳となるが、不平不満を抱えていたら、どんなに澄んだ水でもそれは毒にしかならない。・・
(引用終わり)
美容外科医の扱う「美」も、それにかかわる医者の心持一つで患者さんにとって「乳」となることも「毒」になることもあります。
美容外科医も人間ですから、いろいろな誘惑があります。しかし決して「蛇」にだけはなってはならない、そのための努力を惜しんではならない、と思いを新たにしました。
牛年を締めくくるのに最良のきっかけになった言葉でした。あらためてPRSSのファンになりました。