Time is Money

月日の過ぎるのは早いものです。

「時は金なり」と言われます。

これについては「時間はお金で買える」とも取れます。

例えば、歩いて1時間かかる距離でもお金を出せばもっと早く目的に着くことができます。

これは短縮できた時間をお金で買っているということになります。

最近私は「時は金なり」にはもう一つ意味を考えています。

それは「時間」はお金でもってしても買えない貴重なものである、ということです。

以前の記事にも書きましたが、私はかれこれ35年近くジム通いをしています。

何もしなければ衰える一方の筋肉を維持する、あるいは増強するには、相当の時間と不断の努力が必要になることを痛感しています。

いかにお金持ちが大金を払ったとしても、相応の時間と努力なくしてこれらを得ることはむずかしいものです。

もう一つ身近な例として、美容外科医が自分が行った手術の結果が本当によかったかどうか、これにも相当の時間が必要です。

手術方法にいくら工夫を重ねようが、時間がたたないとその結果についてよかったのかどうか確信をもって言えることはできません。

将来、美容外科医として体力気力ともにピークを過ぎたとしても、それまでに積み重ねてきた経験が貴重なものになってくるはずです。

そう考えると、美容外科医として一番大事なことは、手術した患者さんをいつまでもきちんとフォローアップし診させていただくことということになります。

おそらく、今現役でバリバリ手術をしている美容外科医にとって一番軽んじやすいこと、それこそが一番重要になことになってくる、はずです。