鼻の手術その24
軟骨による隆鼻術の続きです。
移植軟骨は吸収されにくいのですが、インプラントのような形で移植すると曲がったり変形することがあります。
それを予防するために、細かく顆粒状にして移植することが行われています。
鼻筋を出すために顆粒状では具合が悪いので、筋膜に包んでサンドバッグ状にして移植するなどの工夫が必要です。
軟骨は移植材料として理想的と考えられますが、人工物に比べてシャープさに乏しい、将来的に高さとか形を変えたいといった場合に修正を加えることが難しいなどの問題があります。
何より軟骨や筋膜を採取するために、体に傷をつけなければならないという問題があります。
以上、代表的な移植材料を挙げてきました。
手術とは異なりますが、最近では鼻筋をヒアルロン酸注入で作る場合も多々あります。
ヒアルロン酸注入のいいところは、手術が不要であることと高さなどを見ながらリアルタイムで調整できることにあります。
いずれ吸収されてなくなってしまうという欠点はありますが、その都度何度でも追加注入することが可能です。
注入用のヒアルロン酸にはいろいろな種類がありますが、吸収されにくいものなども市場に出回っているようです。
ただし、鼻に大量のヒアルロン酸注入をするとやや太くてみずみずしい出来上がりになってしまうことがあります。