鼻の手術その25
最近要望が多いのは、すっとした鼻筋でこじんまりした主張の少ない鼻です。
前回まで書きましたように、すっとした鼻筋には少なくともある程度の高さを出すことが必要になります。
しかし、鼻を高くすると目立ちやすくなります。
これをいかに目立たなくするかという問題を考えていきましょう。
鼻背を高くすると眉間とのつながりが頭側移動します。つまり鼻が上から始まります。
男性の鼻であれば違和感は少ないと思いますが、女性としてはやや「ごつい」印象が出てしまいます。
またあまりに高い場合は眉間や前額とつながってしまい、患者さんが一番嫌がる「アバター」鼻になります。
これを防ぐためには、ある程度眉間の高さを出して鼻の始まりを下に持ってくるようにします。
鼻の始まりが左右の瞳孔を結んだ線あたりになると非常にバランスがよくなります。
鼻の始まりの高さを抑え眉間・前額の高さを適正化すると鼻の始まりが下方移動し、それに加えて鼻先を若干延長することで鼻全体が顔の中で下方移動し、その結果とても「座り」のいい鼻になると考えられます。