美容外科クリニックの経営その11

クリニックの広告における個人の情報発信について、続きです。

前回は「光」の部分についてお話ししました。

今回は「闇」について。

これは一言でいえば情報発信側の「匿名性」です。

中には信頼に値する情報もあるでしょうが、情報受け取り側からすると情報の全体像が見えるわけではありません。

書き込んだ個人の詳しい状況までは分からないので、書き込み内容に根も葉もない情報が紛れ込んでいる可能性もあります。

以前でいえば2ちゃ〇ねる今ならツイ〇ターなどの手軽に書き込める投稿サイトには有用な情報もあるでしょうが、ブログやインスタのように発信者が比較的明瞭な手段に比べるといわゆる「がさネタ」も散見されるようです。

最近では根も葉もない誹謗中傷に対して発信者情報の開示手続き簡略化により、かつてほどひどい書き込みはなくなったようです。

うちのクリニックでいえば、患者さんの数がほかの美容クリニックに比べて圧倒的に少ないこと(多分?)と、手術適応を厳密にしているので術後におかしなことを書き込む患者さんは非常に目立ちますし、身元もこちらではすぐわかってしまいます(良くも悪くも書き込んでいただいた患者さんの匿名性はないかもしれません笑)。

いずれにしても、患者さんの情報発信はとても有用性が高いと思われますが、ほかの方への影響力の大きさを十分に考えて一人一人がモラルをもって発信していただきたいと思っています。