輪郭手術その4
前額形成は小顔戦略の中で重要な手段の一つです。
女性の場合、丸いおでこはかわいらしさの象徴にもなります。
また鼻をこじんまりと見せるにも重要なポイントになります。
ただし、何でもかんでも丸く前に出ていればいいというものではありません。
日本人が好む自然な前額の形について書いていきます。
よく韓国整形でみられるような前額形成はとにかく丸いという感じでわざとらしいからいやだといわれます。
「イルカ」を彷彿させます。
詳しくは「ゴンドウクジラ」でした、これはこれでかわいいですよね笑。
こんな感じだと眉毛の上に段差もみられるし、「とってつけた」感があります。
自分であればこんな感じの前額がいいと思います。
おでこの生え際寄りにトップが来るような前額が自然なかわいらしさを醸し出しているのではないかと思います。
このような前額は、前額が「立って」みえることで広く見え、それが小顔効果につながります。
脂肪注入にしてもハイドロキシアパタイト(HA)による前額形成の場合にも常にこのような形態を意識して手術をしています。
もちろん患者さんの好みもあると思いますので常にこのパターンがあてはまるとは限りません。
特に堀の深い「西洋人」もどきを目指す患者さんの場合は、もっと全体に前に出すことが必要と思われます。
そうなると脂肪注入では複数回の手術が必要ですし、HAではHAそのものがとても高額なのでコストがかかりすぎます。
その場合は材料代の安価なシリコンや骨セメント(アクリル樹脂)が適応になると考えられます(値段は1~2桁ちがいます、安っ笑)。
いずれにしても、前額形成を女性らしいかわいらしさを目的として小顔効果の一環にもなりアップノーズが似合うように、ということを考えると、前額の生え際寄りにトップが来るように脂肪注入するのが一番いいのではないかというのが私の考えです。
前掲の学術論文や著書にもこの「脂肪注入による前額形成」について詳しく書いていますので興味のある方はそちらを参考にして下さい。