「神の手」は写真に写るのか笑
先日患者さんから問い合わせがありました。
「フェイスリフト」を他院で受けたのですが、手術時間が短かったので本当にSMAS処理をしているか不安です、とのことでした。
正直、手術中のことは術者にお伺いしないと本当のことはわかりません。
以前ブログで書いたことがありますが、手術時間は一つの参考にはなります。
SMAS処理は、顔の深いところの処理が必要で前方までかなり剥離します。ここに横たわっている数本の顔面神経を常に意識して手術をしなければいけませんのでここだけでも相当時間がかかります。
ただし、世の中には「神の手」が存在しているかもしれません(そんなものはないということは医者はわかっていますが笑)ので、2時間以内でSMAS処理をしたフェイスリフトがあると信じたい患者さんの気持ちもわかります。
うちのクリニックでは、最近フェイスリフトの手術では、SMAS処理とシルエットリフト糸による処理が終了したところで写真を撮ることにしています。
傷を閉じてしまうとこれらは二度と見ることはできませんので記録として電子カルテに貼り付けて保存しています。
今後もしフェイスリフトを受けようとしている患者さんは、術中写真を撮っておいてもらうことを主治医にお願いしてみたらいかがでしょうか。
ちゃんと処理をしている術者なら快く引き受けてくれると思いますよ。
それとも「神の手」による手術は写真には写らないかもしれませんが・・笑
最近うちのクリニックでは鼻の手術を受ける患者さん、瞼の手術を受ける患者さんも術中写真をとってそれぞれ軟骨移植の状態、挙筋腱膜の処理の状態を記録にとってカルテに保存しています(こういった点電子カルテは本当に便利です)。
術後検診の時に術中の写真をお見せすることはできますのでお気軽にお申し付けください。