美容外科のきびしさ
美容外科のイメージについて
割と肯定的なイメージもある一方、「金儲け主義」「反モラル医療」などマイナスイメージがあるのも否定できません。
確かに我々から見ても「これはちょっとひどすぎない?」という美容外科クリニックもあります。
美容外科の性格上、患者さんの欲望を満たすことが第一命題であるためにいろいろな弊害がおきてくることもあります。
我々も微力ながら少しでも美容外科のイメージアップになるように日々努力しているところです。
前回の記事でも書きましたが、美容外科は原則自費診療なので患者さんから直接ご費用をいただく以上保険診療とは違う「緊張関係」があります。
患者さんからすれば、やはりかかった費用以上に得るものがないと即不満につながります。
医療提供側としては、保険診療のような一種の「甘さ」は許されません。
保険診療も最近ではやっと患者さんを「お客様」として扱うような風潮がみられるようになりましたが、美容外科では以前から当たり前のことでした。
お金を直接患者さんからいただく以上、診療のあらゆる面で患者さんの満足度を上げる工夫をしていないと自由競争に負けてしまいます。
また集客にも保険診療にはない苦労があります。いい医療さえしていればそのうち患者さんが増えてくるだろう、という甘い姿勢では美容外科クリニックの認知度は上がりません。
行き過ぎはいけませんが、積極的なPRをしていかなければこの業界を生き抜くのは非常に難しくなっています。
こういった世界で20年以上生きてくると、保険診療の甘さやいい加減さが逆に鼻につくように感じることもあります。
そのことについてはまた次回以降に書きます。