手術内容の変遷 完結編

前回は「鼻」の手術が増えたきっかけは数年前に患者さんの書いてくれたブログだったことを書きました。

今回は最近増えてきた「フェイスリフト」についてその変遷を書きます。

手術法に関しては開業当初から今の手術法、強力な牽引力のある糸リフトを併用したフェイスリフトをおこなっていました。

この手術法を受けた患者さんの術後9年目までの結果を8月の学会で発表したばかりですので記憶にある読者の方もいるかと思います。なかなか術後9年までフォローアップできる機会はないので貴重な内容であり、自分も改めてこの手術法の有用性を実感できました。

鼻と同様、フェイスリフトも特にHPでアピールしたりSEO対策をしているわけではないので患者さんが増えることもなくここ数年前まで手術数は数か月に1件くらいというペースでやってきました。

数年前、ある女医さんがうちのクリニックでフェイスリフトを受けられて、そこから女医さんの間で評判が広がりその女医さんたちから患者さんに広まってそのうちの一人の患者さんが去年ブログで術後経過を書いていただいてから最近の患者数増につながっているようです。

またそれ以外にも美容外科に特化した口コミを載せるサイトを見て来院される患者さんも増えています。

その口コミサイトもクリニックから積極的に患者さんに口コミを乗せるよう働きかけるクリニックもあるようですが、うちのクリニックはこちらから積極的に案内することはしていません。

どの患者さんが口コミを乗せているかはクリニック側は事前にはわからず、口コミを後でみてあーあの患者さんが書いてくれているのか、というような状態です。

以上のように現在の手術内訳になっていったのも手術数が増えてきているのも、患者さんが実際に感じた感想をSNSで率直に伝えていただいた結果でこうなっていることがわかっていただけたと思います。

手術内容は自分が以前から行っている方法で特に奇抜なことをしているわけでもなく、あえて言えばその特徴は「変化は大きいが自然な仕上がり」とそれが「長期間安定している方法」を突き詰めて地道に行ってきました。

とても時間がかかりましたが、やっとすこしづつ患者さんの間で認知されてきたなと実感している今日この頃です。