症例写真の落とし穴

我々がよく使う「症例写真」について

美容治療を考えている患者さんの中にはいろいろなクリニックのHPに掲載されている症例写真を参考にしている方が多いと思います。

あのクリニックの症例写真がとてもよかったのできっと手術もうまいに違いないとか、術前術後ですごく変化があったので興味をもったとか、クリニック選びで症例写真のウェートは結構大きいと思います。

今回はこの症例写真を見ていくうえで注意しなければいけない点をお伝えしたいと思います。

まず、一般的に「写真」というものについて説明していきます。

当たり前ですが、写真は3次元の対象物を2次元に落とし込んでいます。それによって情報量が激減している、という前提があります。

一般的にも、写真写りのいい人とか写真写りの悪い人、ということがあります。

実物を実際に見ると写真とは全然違っていた、なんていうのは日常茶飯事ですよね笑。

情報量が減ることで実物よりもよく見える場合もあるし、逆の場合もあります。

もう一つ写真を見て判断するのに重要なことがあります。

それは「光量」で、光量によって写真の写りは全く変わってしまいます。

光量に関係するものとして、カメラ側の設定、ストロボや野外など被写体の周りの環境があります。

最近は「写真を盛る」のが当たり前になっているようですが、我々がHP上の症例写真でそれをしたら・・・「詐欺」になってしまいます。

症例写真でまさかそんなことはない、と思っていませんか?

ところが多くのクリニックで意識・無意識にかかわらず症例写真で「盛る」ということが行われてしまっているのです。

続きは次回で。