鼻尖縮小術≠すっきりした鼻先の手術 7
最後は鼻尖部の皮膚切除という禁じ手まで必要になるかもしれない、鼻先をすっきり見せるというのは本当に遠く険しい道のりになるかもしれません。
しかし、最初からこんなことを考えてばかりいてもよくなるわけではないのでとりあえず何かをしたい、という患者さんへの提案です。
ひょっとすると簡単な治療で満足できるかもしれない、そんな可能性もないわけではありません。
もちろん鼻先が西洋人並みの薄い皮膚でおおわれている人はそんなに難しくないかもしれません。
そうでない、分厚い皮膚の鼻先の人もどこまで治療をすれば満足できるかはやってみないとわからない部分もあります(なぜなら美容外科の治療結果の判定は最終的に患者さん側にゆだねられているからです)。
それでは最初にどんな治療をすればいいのか、を考えてみましょう。
ひょっとすると最初の簡単な治療では満足しないかもしれない、ということを考えると最初から鼻尖縮小術だけをするという治療は、そのあとの治療の妨げになるだけなのでよほど腕のいい美容外科医(そんなのいるのかな?)でなければやめましょう。
「鼻尖を糸で縛る」という切らない手術がありますが、これはせこい手術ですけど害が少ないのでやってみてもいいかもしれません。
この手術だけを受けた患者さんの修正は多数経験がありますが、せこければせこいほど(要するに効果がすぐなくなってしまうような)こちらとしては修正しやすくありがたいです。
鼻尖部の皮下脂肪を「脂肪融解注射」で減量しようという治療も、まず効果は出ませんが、次の本格的な治療の妨げにはならないので、やりたければどうぞ、という感じです。
あとは・・鼻先に糸を入れてとがらせるという治療法もすぐに効果はなくなりますが、一瞬の効果でも満足できる人にはやってもいいんじゃないかな、と思います。修正手術もそんなに難しくなるわけではないので1回ぐらいならご勝手にどうぞ、という感じです。
とにかく、自信ありげに「鼻尖縮小術」を進めてくる中途半端な美容外科医に身をゆだねることだけはやめたほうがいいです。