美容外科手術でトラブルを避けるために3

前回の続きです。

1か月検診の患者さんの口から出た驚愕の言葉とは・・・

「全然変わってない!、ちゃんと手術したの?なにも変化ないじゃない!」

というものでした。

これが私が美容外科医になって、初めて術後の患者さんに言われた厳しいお言葉でした。

さすがにこちらも黙ってはいられません、反論しました。

「術前に説明したSMASという筋膜を引っ張ってたるみをちゃんととって余分な皮膚は切り取りました。たるみがなくなっているのがわかりませんか?」

まだ若かった私は、すこし憮然とした感じでこう返答しました。

こうなると向こうも買い言葉に売り言葉、さらに語気を強めて「ぜんぜん変わってない!やりなおせ!」とどなり声に変わってきます。

この段階では、まだ私のほうに多少の余裕がありました。

何故なら患者さんの術前の写真がきちんと撮ってあって検診時の写真と比較できるように用意してあったからです。

その写真を自分でみて確認し心の中で「これを見せれば、患者さんは納得するに違いない!勝った!」と心の中で思いました。

ところがその写真を見たときの患者さんの言葉がさらに驚愕でした。

以下次号で