美容外科手術でトラブルを避けるために16

下眼瞼下制術について

別名「たれ目手術」「グラマラスライン」

手術の目的は前回書きました。

全般的に下眼瞼の手術は難しい手術が多く、リスクも高い手術が多い傾向にあります。

この手術も難易度が高く、リスクも高い手術となります。

まず気を付けないといけないのは、結果的に皮膚側切除が多くなった時の「外反」です。

これを治すのはかなり難しいので起こさないことがトラブル回避の最重点項目です。

対策は単純で、まず粘膜側手術を最初に行い、術後1か月余りで戻りがないことを確認してから皮膚切除を必要最小限で行う、という方針を貫くことです。

それで重大な医学的トラブルを避けることができるようになれば、次はいかに安定した結果を出せるようにするかということに全力投球です。

それもそんなに難しくはありません、CPFと瞼板を確実に同定してこれらを間違いなく寄せて縫合することです。

さらにクオリティを高めるためには、できるだけ術後のダウンタイムを短くすることを意識することになります。

このように徐々に自分のスキルを確かめながら手技を磨いていくことが結果的にトラブルのない安定した結果を出す近道です。

くれぐれも皮膚切除を同時に行ったり盲目的に糸をかけて下げようと思ったりしないことです。

最近私が行っている方法については、20年12月ごろのブログに書きましたので参照してください。