美容外科手術でトラブルを避けるために45
鼻の手術でマストな鼻中隔延長術SEGですが、今回は欠点についてです。
鼻先の位置高さを確実に決められるSEGの欠点は、逆にそれが欠点になります。
つまり鼻先の動きがなくなることです。
鼻先って動くの?って思うかもしれませんが、微妙に動いています。
特に笑ったりするとそれがよくわかります。
笑った時に小鼻が上がることで、動かない鼻先がさらに高く長く見えるようになります(いわゆる矢印鼻)。
10年以上前にSEGを受けた患者さんの中で、自分の笑い顔が好きになれない、という人はたぶんこれが原因です。
そのころのSEGは短鼻の手術として認識されていたため、SEGで鼻先を下げたり長くしたりすることがはやったのです。
しかし今は、鼻先の高さを出したり場合によっては垂れた鼻先を上げる手術でもSEGは行われています。
時代とともにSEGの意義が変わってきている中で、相変わらずSEGで鼻先を下げているととても違和感のある鼻ができてしまいます。
そのあたりを次号以降で。