美容外科手術でトラブルを避けるために70
小鼻の手術でACRのほかに気を付けるべき基準が「目頭間距離」です。
ACRは側面から見た小鼻の基準ですが、目頭間距離は正面から見たときの小鼻の幅の基準になります。
日本人の目頭間距離の平均は34mmでここが一つの基準になりますが、要は末広がりの鼻の印象をなくすことになります。
絶対的な小鼻の幅がそれほどでなくても、目頭間距離が短い人は小鼻の幅が気になりやすいこともあります。
もう一つの基準は、鼻翼基部の深さです。
これは上口唇との関係で、これよりも後退していると鼻翼基部が深いという判断になります。
ここが深いと小鼻の外側への張り出しが少なくなりますが、巻き込みが強くなります。
逆に浅くなると小鼻の外側への張り出しが強くなり、巻き込みが弱くなります。
なかなかイメージを患者さん伝えるのが難しいところですが、要するに鼻翼基部のくぼみが変化すると小鼻の見え方が変わるという点を知っておくことが重要です。