こぼれ話7
今回は、患者さん側からの信頼できる美容外科医の探し方についてです。
久しぶりに患者さんに向けて書きます、お待たせしました・・。
美容外科で受ける手術は基本的に不要不急の手術になりますので、じっくりと丁寧に情報を集めていきましょう。
カウンセリングの前に行うこととして、そのクリニックのHPなどをみて開業してから何年経過しているか、その間に中心になって治療している医師がずっといるか、医師の経歴はどうか、などをチェックしてみてください。
開業してから比較的長いこと、責任者が診療を担当していること、形成外科の経験があり形成外科の専門医を持っていることなどをみるようにしましょう。
次に実際のカウンセリングで注意する点で一番重要なことは、1時間近くの長いカウンセリングの中で患者さん自身が「手術をやる気が失せるような話」をドクターが言ったかどうか、です。
「嫌なことを言うな、この医者!」と思ったのなら、その医師は正しい情報を伝えようとしている証拠です。
なぜだかわかりますか?
クリニック側の立場になって考えてみてください、そんなことクリニックにとって何の得にもならないからです。
時間をかけてカウンセリングをして、しかも患者さんのやる気がなくなるような話までするのは、患者さんに正しい情報を伝えようと思っているからです。
逆に医師が調子がいいこと(耳障りが良くて上手に手術を受ける気にさせてくれる)をいってきたら、一応要注意です。
こういった医師は必ず、術後に「豹変」します。
私のところには全国から修正希望の患者さんがいらっしゃって、1時間以上お話しされることも少なくありませんが、その時に前医の術後の対応を詳しく聞くようにしています。
我々に見せる一見誠実な表側の顔の持ち主の医師が、実は裏側の顔を持ていて術後に豹変し患者さんにかなりひどい対応をしていることに驚くこともあります。
ですから患者さんは、最初のカウンセリングであまりに誠実そうに見える医師にはちょっと注意した方がいいと思います、特に素直な患者さんに申し上げたいですね。
1時間近くカウンセリングをうけてちょっと「手術やる気がなくなったな」と思うのなら、むしろそこで手術してもいい証拠だと思いますよ。