デフレの終焉?

今日は、医学とはあまり関係のないお話です。昨日、クリニックの休憩時間に某N証券会社の人が挨拶に来られました。

個人資産運用のお誘いのお話でした。運用の内容は散々言い古されてきた「国際分散投資」でしたので私にとって興味をひくものはなにもありませんでした。

もともと証券会社にお預けするほどの余裕財産があるわけではないので上の空で聞いていたのですが・・。

その時にふと考えました。資産の運用の必要性の大前提はなんなのだと・・。得をするか損をするかわからない運用を敢えてするのはなぜなのか、と考えました。

私の少ない知識でいうとこれは世の中に「インフレ」が起こることが大前提の話なのです。

物の値段があがり貨幣価値がさがるのが「インフレ」。そのインフレに負けないように資産を運用する必要がある、というのがセオリーです。

ご存じのように日本はバブル崩壊以降ほとんど「デフレ」です。つまりものの値段が下がり続け貨幣の価値が相対的に上がっています。

いつインフレに転じるかわからないといわれて20年近く経過していて、最近ではインフレ脅威論を聞くこと自体も少なくなってきています。

この20年は資産運用はすべて無駄で現金を持っていた人が一番得をしたといえます。

私はその証券マンにいいました。「もうインフレなんか来ないから資産運用なんて無駄、無駄!。」

その証券マンが帰ったあとで、ふと「永久にインフレがこないと自分が思い始めている、そのこと自体がひょっとするとデフレの終了サインかも・・」と考えこんでしまいました。

経済の流れは大多数の凡人(私はその代表みたいなものです)が考えるながれの逆をいくことは歴史が証明しています。

以前読んだ経済の本に、世の中の経済はインフレ50年デフレ20年という周期で動いている、ということも書かれていました。

そろそろインフレの世の中に変わる時期がきているのかもしれませんね。