ふくらはぎの脂肪吸引
昨日、久しぶりにふくらはぎの脂肪吸引をしました。
太いふくらはぎを脂肪吸引で細くしたい、という要望は結構多いのですが、皮下脂肪が厚いことが原因で太い人はそれほど多くはいないため手術になることはそれほどありません。
太ももやお腹に比べるともともと皮下脂肪がそれほど多くないふくらはぎは、脂肪吸引で皮下脂肪をとりすぎると表面が凸凹になって取り返しがつかなくなります。
凸凹にならないようにするには吸いすぎなければいいのですが、それでは細くならないので非常に悩ましいところです。
実際に脂肪吸引をしていると、ある時点まではなかなか減量が明らかにならず、それでも根気よく吸引していると急に減量が明らかになってくる時点があります。
この時点をこえて脂肪吸引を続けていると表面が凸凹になってきます。ここまでくるとどんなに気を使って細い管で吸引しても無駄で、どんどん凸凹になります。皮膚に近いところの皮下脂肪が減っていくのが原因です。
脂肪吸引の成功は、「急に減量がすすむ」時点をこえて「表面が凸凹になり始める」時点の手前でやめることができるかどうかにかかっています。
この期間を「脂肪吸引の安全域」と呼ぶならば、ふくらはぎの脂肪吸引はこの「安全域」が非常に狭いのです。ちょっと気をゆるめるとすぐに凸凹になり始めます。術者は常に気を緩められないので非常につかれます。
ふくらはぎの脂肪吸引において、「根こそぎ脂肪吸引」などという「神業」のような手術は、私のような未熟者でこわがりの小心者には到底真似できない芸当なのです。